※2022年2月時点のバージョンで、Windows10環境へのインストールを前提とします
Composer インストール
①Composer(コンポーザー) とは?
「Composer(コンポーザー)」とは、PHPでの開発時に利用するライブラリやパッケージを管理する「ライブラリ依存管理ツール」です。コマンドを実行すれば、関連するパッケージをダウンロードやインストールし、ライブラリ間のバージョン依存などにも対応してくれる便利な管理ツールです。
今回、LaravelをWindows環境にインストールするにあたって、まず「Composer」をインストールし、次に「Laravel」をインストールしたいと思います。
②Composer ダウンロード
サイト「https://getcomposer.org/」にアクセスし「Download」を押下します。

以下、赤枠内のリンクを押下し、ファイルをダウンロードします。

③Composer インストール
ダウンロードファイル「Composer-Setup.exe」をダブルクリックし、実行します。

インストールは「全ユーザ(all users)」もしくは「自分のみ(me only)」を押下します。

オプション・フォルダ選択
・「Developer mode」はチェックせず、デフォルトのまま「Next」を押下します。※左
(※チェックすると、アンインストーラをインストールしないようです。困ります)
・フォルダ選択もデフォルトで「Next」を押下します。※右
(※PHPインストールされているXAMPPのフォルダがデフォルトで表示されています)

インストール実行(Proxy選択)
・プロキシサーバを利用しない場合は、そのままチェックせず「Next」を押下します。※左
(※ プロキシサーバを利用する場合は、チェックしてプロキシのURLを入力します)
・確認画面の内容に問題なければ「Install」を押下します。※右

インストール完了
インフォメーションは「Next」押下し、「Finish」を押下したらインストール完了です。

Composer 起動とバージョン確認
・インストールしたComposerの起動とバージョンを確認します。
・コマンドプロンプトを起動(※検索で「cmd」か「コマンドプロンプト」を入力)
・コマンドプロンプト上で以下コマンドを入力し、Composerのバージョンを確認します。
「composer -v」
・以下、Composerのロゴとバージョンが表示されれば、インストールは問題ありません。

Laravel インストール
①Laravel(ララベル) とは?
Laravel(ララベル)とは、PHPでの開発用のフレームワークで、主にWebアプリケーションやシステム開発などで幅広く利用されています。メリットとして、Webアプリ開発に必要な基本機能を備えており、コードが分かりやすく学習コストが低く、プログラムの拡張性が高い、また利用者も多く将来性がある。というのが特徴です。
②Laravel インストール
Laravelは、先ほどのComposerを利用してインストールしたいと思います。
Laravel インストール(Composer)
先ほどのコマンドプロンプト上で、以下のコマンドを実行すると、Laravelの最新版をダウンロードし、インストールが開始されます。「プロジェクトフォルダ」を指定し、そのフォルダ内にLaravelの環境が構築されます。ここでは下記赤文字の「test_project」というプロジェクトフォルダ内に環境を作成したいと思います。
Laravel プロジェクト作成コマンド
それでは、Laravelプロジェクトを作成する以下のコマンドを実行します。
「 composer create-project laravel/laravel --prefer-dist test_project
」 (※1)

(※1)のコマンドを実行すると、指定したフォルダが作成され、Laravelに必要なモジュールのダウンロードが開始されます。
Laravel インストール完了
Laravel プロジェクト作成コマンド実行後、数分ほどすると以下のように「successfully」と表示されれば、インストール(プロジェクト作成)の完了です。

③Laravel バージョン確認&サーバの起動
Laravel バージョン確認
Laravelのインストールが完了後、起動およびバージョンを確認したいと思います。まずは、先ほど作成したプロジェクトフォルダに移動します。「cd プロジェクトフォルダ」 で移動しますが、ここでは先ほど test_project で作成したので「cd test_project」を実行し、次に移動先フォルダでバージョン確認のコマンドを実行します。
「php artisan --version
」とコマンドを実行(※ php artisan -V でも可)
「Laravel Framework 9.1.0」とLaravelのバージョンが表示されました。
これで無事に、Laravel 9.1.0がインストールされていることが確認とれました。

Laravel サーバの起動(開始)
次は、Laravel のサーバを起動をします。このコマンドは「http://localhost:8000」でサーバーを起動するコマンドで、publicディレクトリを対象に指定するため「-t public」オプションをつけます。
「 php -S localhost:8000 -t public 」 でコマンドを実行。
以下のように「Development Server (http://localhost:8000) startedと表示されれば成功です(※ ちなみに「 php artisan serve 」コマンドでも Laravelサーバの起動が可能です)

起動後、指定したURLにブラウザでアクセスすると、以下の画面(Laravel9)が表示されます。

Laravel サーバの停止(終了)
Laravel サーバの停止は、以下のコマンドを実行します。
「ctrl」+「c」でサーバを停止・終了します。 ※これはよくある終了コマンドですね。
今回は、Windows10 + Xampp環境でのLaravel プロジェクトの作成方法を前提に紹介しました。次回は、実際にLaravel環境を使って、Webアプリ開発を試してみたいと思います。
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